暗い話ですが。

棗くんの話を書いていたら色々考えたので暗い話です

つづきからどうぞ。

今の今まで笑っていた人が死んだとき

俺は俺じゃなくなった気がした

もう　曖昧だ

君の笑い方も　君の仕草も

君の･･････


「･････････？」

思い出せないんだ

何を？

君を･･････

誰を？

どうして

何で

俺は　　　　　　　君を知ってる



「････････････？もう･･･朝か」



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大事な人を亡くした時にどうして流せなかったんだろうと思います
今でも。
今になって理解できるものだと痛いくらい実感します。
小さい頃は本当に、「死」という事が絵本の中の事のようで
現実ではないような。
そこから十数年も生きてきて、今更「ああ、もういない」なんて思う。
あの時は悲しさも苦しさも感じないまま毒を吐いていたような気がします。
子供だからと許されたけれど。

「どうして　みんな　泣いてるの」

どうしてそんな事が言えたのだろう。
私は泣く事が弱い事だと思っていたんです。
自分は泣かない強い子だと、勘違いしていたんです。
笑顔で、それを泣いている、その死を悲しむ人に問い掛けた。
なんて、酷い事を言ったんだろうと。なんて無神経だろう。
傍に居た人は「当たり前」で今は写真を見ても声すら思い出せない。
どうしてか、自分でも分かりません。
可愛がられていたはずだった。
しわしわの手で何度も撫でてもらったはずだったのに。
あの人達はどんな風に私を呼んでいたっけ
どんな風に私に話しかけたんだろう
どんな風に･･･微笑んでいただろう？
一緒に過ごしてきたはずなのに思い出せないんです。
今更溢れる涙に、笑えてくる。
人である以上その別れは突然でも必然とやってくるものだから消せないのは分かってますけど･･･
それならどうして人には感情があるんでしょうね
そんな面倒なものをどうして、組み込まれたんでしょう
こんな事書いてることすら不思議でしょうがないし、自分でも解りません。
理解できない事ばかりですね、人間って。

暗い話になってすみませんでした
お付き合い下さり有り難う御座いました